人生に寄り添うフィットネス ~喜びも悲しみも分かち合える(SHARE)会社創り~

株式会社SHARE 代表取締役 佐伯 輝明 様

人生に寄り添うフィットネス
~喜びも悲しみも分かち合える(SHARE)会社創り~

 

本日は、フィットネス事業をメインに展開されている株式会社SHARE、代表取締役佐伯さんにお話を伺いました。

 

 

 

 

太田:メインの事業はデイサービスの介護事業でしょうか。

 

佐伯:もともとはデイサービスから始めて現在も運営しておりますが、一般的なお風呂や食事付きのデイサービスとは違ってリハビリに特化したデイサービスがメインです。またそこから介護認定のない高齢者向けの個別指導フィットネスとして「スマートウェイ」を始めました。もとは高齢者向けだったスマートウェイも徐々に30~40代の方にも利用いただけるようになり、今では20代から年齢を問わず利用いただいています。

 

 

太田:フィットネス事業を始められたきっかけを教えていただけますか。

 

佐伯:私は前職が経営コンサルタントでして、カーブスジャパンのFC展開に携わっていました。通常のジムとは違って、運動があまり好きではない方にも無理なく利用いただけて、お客様にも大変喜ばれるものでしたし、何よりシニアマーケットの成長性と社会性は非常に大きいと感じていましたね。当時お付き合いのあった方々との縁もあり地元札幌で起業にいたりました。

 

 

太田:スマートウェイは利用料金が非常に安いですよね。

 

佐伯:そうですね。週1回の月4回で月額会費6000円です。これはフィットネス業界では価格破壊ですね。ただ価格には強いこだわりがあります。通常のジムはいわば辞める前提であるところが多いのですが、カーブスでは10年間通っている利用者様もおられました。だから私は、「フィットネス事業は死ぬまでのお付き合い」だと考えているんです。一度始められたら途中で退会してほしくはない。トレーナーが一人一人のお客様と深く関係性を築いて人生全体のお付き合いをする。身体のことだけでなく家庭環境も含めてですね。そこに寄り添えるのが弊社の強みだと思っていますし、少しの時間でもいいから自分の身体と向き合う時間を持ってほしいというのが私の思いなんです。長く続けていただきたいからこそ価格は最低限に抑えたいと考えています。誰でも気軽に始められて続けられるようにですね。一週間のうちに自分の身体を見つめる時間を60分でもとっていただきたい。その「習慣」を提供するのがスマートウェイの価値だと思っています。スマートウェイとは「賢い習慣」という意味を込めています。歳を重ねることをネガティブにとらえるのではなく、賢い歳のとり方をしてほしい。だからこそ誰でも長く続けていただけるように、価格は少しでも安くしたいという思いでいます。

 

 

 

 

 

 

太田:すばらしい思いですね。介護業界を始め多くの業界で人材難といわれる昨今ですが、人材採用や人材定着についてはいかがでしょうか。

 

佐伯:現在87名の従業員がいますが、基本的に採用には困っていないというのが実情です。弊社のホームページを見て応募される方が多いですね。人材定着に関しては、強いこだわりがあります。会社をつくるときに決めていたのが、「会社の顔とプライベートの顔が違う人をなるべく減らしたい」という思いなんです。その理由は経営コンサルタント時代に、そういう会社が強いということがわかっていたからです。従業員のみんなが自分らしくいられること、仕事が好きでいられることというのは非常に重要です。ネガティブなこともポジティブなことも言い合える会社にしたいというのが私の思いです。「SHARE」という会社名もそこからきています。「喜びも悲しみも分かち合える関係性」を社員と会社の間でつくりたいという思いからです。なので基本的に弊社で働くことになった従業員には一生働いていてほしいですし、退職してほしくないですね。そのための福利厚生であったり会社としての体制はしっかり整えているつもりです。従業員には家庭第一優先で考えてもらっていますし、目標管理なども極力なくしてみんなが楽しく自分らしく生きられるような環境にしていますね。

 

 

太田:大変すばらしいですね。最後に今後の展望を伺ってもよろしいでしょうか。

 

佐伯:現在3拠点で展開しているスマートウェイをどんどん拡大していきたいと思っています。「全社員の給料を2倍にする」と伝えているので、会社の収益率をあげるためにもこのモデルを広く展開していきたいと思っています。また、従業員のやりたいこと、得意なことを会社のなかでビジネスとして挑戦できるような環境をNPOとして整えているので、そちらも活性化していけたらなと思っています。ビジネスとしての価格設定であったりマーケティング的なサポートについては、定期的に私が相談にのってアドバイスする形をとっているので、従業員のやりたいことを叶えられる支援をしていけたらなと思っています。

 

 

太田:本日は貴重なお話を誠にありがとうございました。

 

佐伯:ありがとうございました。

 

 

 

【編集後記】

佐伯社長の、気軽に運動が続けられるよう「運動を習慣化させたい」というお話がとても印象に残りました。

健康保険料も増加しているなか、運動が習慣化すると体の機能が向上し、病気やケガなど未然予防ができると思います。

従業員との関係も「喜びも悲しみも分かち合える関係性」をつくりたいとうのが、

佐伯社長のお人柄が出ており、長く勤めたい会社になるのだと感じました。

 

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